[ネタバレ注意]おまけシナリオ『世界の名を冠した書の夢』ハンドアウト
【ハンドアウト一覧】
①魔法使いの世界
②愚者の世界
③「せかい」の世界
④「わたしたち」の世界
⑤~⑧:(空白)
⑨大魔道書『マギカロギア』
⑩夢の噂
【ハンドアウトに関しての注意】
・ハンドアウト⑤~⑧について
このハンドアウトはPC自身を表します。
⑤は位階が書警・司書・書工のPCを表し、同様に⑥は訪問者、⑦は異端者、⑧は外典のPCを表します。GMは各PCの位階に合わせてハンドアウトを用意してください。
ハンドアウトの人物欄にある『キャラクター名』には該当するキャラクターのかりそめの名を、『魔法名』には該当するキャラクターの魔法名を当てはめます。また、秘密欄も同様に処理し、『魂の特技』には該当するキャラクターの魂の特技の名称を、『真の姿』には該当するキャラクターの真の姿の名称を記入してください。
また、人物欄は、実際に該当するキャラクターのフレーバーも加味し、文章や言葉遣いを変更して構いません。GMはよりキャラクターに添うハンドアウトになるように調整すると良いでしょう。
・ハンドアウト⑨「「わたしたち」の世界」及びハンドアウト⑤〜⑧について
「魔道書大戦RPGマギカロギア」P26を参照してください。
魔法使いにとって、「愚者のアンカーが存在し、契約が行えること」、「真の姿を自覚すること」、「魂の特技が世界の真理だと確信していること」が、自身が問題なく現実に存在できる状態であり、このシナリオでは以上3つの条件を満たした状態を「己の世界を取り戻した」とみなします。
【ハンドアウト】
①魔法使いの世界
人物欄
今日も何事もなく時は流れ、禁書は蠢き、大法典は東奔西走を繰り返す。世の常を繰り返して幾星霜、世界の終焉を回避するため、魔法使いは熟考する。
秘密欄
大法典の魔法使いは禁書を追い、書籍卿を追い、特段問題もなくこの世界は回って居る。近頃は消滅する魔法使いも、姿を消す魔法使いもない、珍しい平穏に包まれた日々だ。
②愚者の世界
人物欄
朝起きて食事と準備。通勤通学あるいは家事。昼には少し休憩して、夕方に一息入れる。夜に帰れば疲れを癒し、眠って朝を迎える。変わらない毎日だ。
秘密欄
奇妙なことなんていくら期待していても起こらない世界。肝試しも占いも廃墟巡りも前世の記憶も、本当にそうだと思ったのなら、正気の人間は試したりなんかしないだろう? 魔法なんて無いんだから。
ハンドアウト「夢の噂」を公開する。
③「せかい」の世界
人物欄
全ては常の事もなし。
異常の一つも見当たらない。
誤植の一つも有り得はしない。
誤差の一つも発生することはない。
そのように「世界」は書き記されている。
秘密欄
いつのまにか記述が変わっている場所がある。
知らないうちに変わり果てた世界を持つものがいる。
修正しなければ。正しく編纂しなければ。この異常をこの誤植をこの誤差を。
修正しなければ。
この存在は断章「魔道書大戦」として機能する。
ハンドアウト「大魔道書『マギカロギア』」を公開する。
④「わたしたち」の世界
人物欄
人に触れることはない。物を持ち上げることはできても手を離せば元通りに戻ってしまう。あの夢を経験してから全てがそうだ。
目に見えるものは変わらない。聴こえる音も変わらない。存在するものは一切がその通り。ここは異境なのか?
秘密欄
触れる事も触れられる事もない世界。何物とも繋がりのないこの場所。このままではいけない。このままでは消滅してしまう。そう直感的に理解する。
取り戻さなければならない。欠けたものがある。とても大切なもの。それを取り戻さなければ。
この概念は「幻惑のノスタルジア」として機能する。
⑤
人物欄
自分は魔法使いだ。それ以外の何に当てはまるだろうか。自分は『キャラクター名』であり『魔法名』だ。そうとして生き、そうとして禁書を、書籍卿を追い続けてきた。自分は平時愚者と同様に、愚者達が魔法の存在に気付くことがないように秘匿している。
秘密欄
自分は『キャラクター名』であり『魔法名』であると共に『真の姿』を持つ、『位階』だ。だがそれを、「せかい」は認めないらしい。
『キャラクター名』は自分がシーンプレイヤーの時『真の姿』でのシーン演出を行い、『魂の特技』での判定を成功させることでアンカーとの絆が復活し、ありとあらゆる人物・生物との関係が修復され、己の世界を取り戻す。
己の世界を取り戻すことができないまま「せかい」と対峙した瞬間、『キャラクター名』は消滅する。
この存在は断章『大夢消滅』として機能する。『大夢消滅』は四つの紙片で一つであり、紙片いずれかひとつに魔法戦で勝利すれば全ての紙片を無力化できる。
⑥
人物欄
自分は魔法使いに招かれた人間だ。『キャラクター名』という名を持ち『魔法名』という魔法名を得て、人であることを忘れずに生きてきた。そうしながらも禁書や書籍卿と争った。己と同じような愚者を救うために。
秘密欄
自分は『キャラクター名』であり『魔法名』であると共に『真の姿』を持つ、『位階』だ。だがそれを、「せかい」は認めないらしい。
『キャラクター名』は自分がシーンプレイヤーの時『真の姿』でのシーン演出を行い、『魂の特技』での判定を成功させることでアンカーとの絆が復活し、ありとあらゆる人物・生物との関係が修復され、己の世界を取り戻す。
己の世界を取り戻すことができないまま「せかい」と対峙した瞬間、『キャラクター名』は消滅する。
この存在は断章『大夢消滅』として機能する。『大夢消滅』は四つの紙片で一つであり、紙片いずれかひとつに魔法戦で勝利すれば全ての紙片を無力化できる。
⑦
人物欄
自分は『キャラクター名』だ、今のところ。大法典においては『魔法名』を持つ、本来は人間や魔法使いとはかけ離れた存在だ。見返りを得て禁書や書籍卿を追う魔法使いたちに協力している。
秘密欄
自分は『キャラクター名』であり『魔法名』であると共に『真の姿』を持つ、『位階』だ。だがそれを、「せかい」は認めないらしい。
『キャラクター名』は自分がシーンプレイヤーの時『真の姿』でのシーン演出を行い、『魂の特技』での判定を成功させることでアンカーとの絆が復活し、ありとあらゆる人物・生物との関係が修復され、己の世界を取り戻す。
己の世界を取り戻すことができないまま「せかい」と対峙した瞬間、『キャラクター名』は消滅する。
この存在は断章『大夢消滅』として機能する。『大夢消滅』は四つの紙片で一つであり、紙片いずれかひとつに魔法戦で勝利すれば全ての紙片を無力化できる。
⑧
人物欄
書名は『魔法名』である魔道書。それが本来の姿であり、今は『キャラクター名』とも呼ばれる。拘束魔法に縛られながら、禁書や、あるいは書籍卿との戦闘に奉仕させられている。
秘密欄
自分は『キャラクター名』であり『魔法名』であると共に『真の姿』を持つ、『位階』だ。だがそれを、「せかい」は認めないらしい。
『キャラクター名』は自分がシーンプレイヤーの時『真の姿』でのシーン演出を行い、『魂の特技』での判定を成功させることでアンカーとの絆が復活し、ありとあらゆる人物・生物との関係が修復され、己の世界を取り戻す。
己の世界を取り戻すことができないまま「せかい」と対峙した瞬間、『キャラクター名』は消滅する。
この存在は断章『大夢消滅』として機能する。『大夢消滅』は四つの紙片で一つであり、紙片いずれかひとつに魔法戦で勝利すれば全ての紙片を無力化できる。
⑨大魔道書『マギカロギア』
人物欄
総てのものが識っている。
水も草木も花々でさえ、総てのものが識っている。
『マギカロギア』が何であるかを。
秘密欄
“わたしはせかいである”
“わたしはこのよのすべてである”
“わたしがこのせかいをかきしるした”
“わたしはこのせかいのかいへんをゆるしはしない”
“ゆえにとう”
“おまえの「せかい」は「なに」なのか?”
クライマックスフェイズになるまで、この存在に魔法戦を挑むことはできない。
⑩夢の噂
人物欄
変なことの噂ばかり風よりも早い。それも一つの世の理。
夢に食われるなんてこと、起こるわけがないっていうのに。
秘密欄
天涯で、妙なことが起こっているらしい。いつのまにか眠り姫たちと寝台との数が合わなくなっているのだと。
寝台はいつもぴったりの数になるようにされていて、眠り姫が足りないという事もありえないのに。記録も覚えも一つもないのにと天涯たちは囁いている。「まるで夢に喰われたようだ」と。
この噂は断章『哲学戦線』として機能する。